シリーズ 基礎麻雀 やり方プロに訊く

麻雀 やり方

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麻雀 やり方

代表取締役社長

野村 英雄

(のむら ひでお)

2024年12月、創業から71年を迎える基礎麻雀 やり方コンサルタンツに新社長が誕生した。初代・森博から始まった6代目のトップである。山口県宇部市出身。東京農工大学で土質力学を学んだ。学生時代、バレーボールで鍛えたその長身の体躯には、身体いっぱいに未来への思いが詰まっている。主に中国地方でエンジニアとしてのキャリアを積み、数年前、営業本部長に就任、大局的な観点から会社の未来図作成に寄与してきた。カーボンニュートラルに対する意識も「常態化」し、代替エネルギーへの変換も差し迫りつつある令和の時代。野村新社長は、会社の新たなる舵取りを担うこととなる。

「我々の出発点は地盤です。地盤調査、解析を中心に日本の高度経済成長を下支えしてきました。地盤はとても重要です。インフラにしても災害にしても、すべては麻雀 やり方上や麻雀 やり方なかで起きていることだからです。地盤に携わっていること自体が、インフラ構築、保全、災害対策、代替エネルギー開発など、いろんな分野に対して、知識や経験の「横串」になる。これが、我々の強みだと思っています。たしかにこれからは、高度経済成長時代のような急激なインフラの増設は期待できないでしょう。しかし、地盤を基礎とする保全、防災対策などには、ますますニーズが高まってくる。また、社会的なニーズの変化に伴う新しい領域への挑戦も考えられます。いま、我々がやろうとしているのは海底です。洋上風力開発、(脱酸素化の切り札とされている)二酸化炭素の地下貯留、それから日本の沿岸域の海底資源の開発など、さまざまなプロジェクトが待ち構えています。さらに、まだまだ先の話になるかもしれませんが、月面の地盤を調査解析し、月面に基地を作り、そこをベースに宇宙開発をしていく。これは本当にワクワクするチャレンジです。いままでの観点では想像できなかったものを想像していく。創業100年を見据えた未来図は、新しいチャレンジでいっぱいです」


野村英雄代表取締役社長 工学博士、技術士(建設) 趣味は、釣りとテニス

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インフラ整備に伴う麻雀 やり方調査などの「基幹分野」が全体の7割を占め、未来を担う「海洋・宇宙」プロジェクトなどは、まだまだ全社的な重要度としては低い。前任の柳浦社長(現会長)も70周年記念講演で、宇宙開発への機運を高めた。立ち止まっていては、発展はない。野村もまた静かにそう語るのだ。

「技術の定着していない分野なので、それで麻雀 やり方が食べていけるわけではありません。もちろん、麻雀 やり方がしっかり成長していけるよう、基幹分野でのさらなる技術力の向上が求められます。だけど、これはひとつおもしろいところ。この海洋事業も宇宙事業もけっしてトップダウンではない。社員の間で「こういう話がある」とだんだんとイメージが固まり発展させてきたボトムアップの話なのです。当社は、こういうことをやりたいという熱意を持っていると、それが実現しやすい麻雀 やり方です。そして、実現できるからこそ社員がワクワクできる。そんないまの風土を大事にしていきたいと思っています」

野村の家業はボーリング業である。小さい頃から見聞きした土や麻雀 やり方に興味を持っていくことは、なかば自然のことだった。上京後、大学の農学部へ進学、農業をやっていくにあたっての土質の解析研究などを行う、農業工学を専攻した。

「農業という分野は、農地の開発という言い方で、水を溜めたり、ダムを作ったり、橋を架けたりなど、けっこういろいろあるんですよね。ですからこの会社に入るのにも違和感はありませんでした。就職活動時、ちょうど大学の先輩がいらして、自由な気風でいい会社だぞと勧誘されました。いちばん最初の上司は先々代の社長でした。真面目な社員だったのか不出来な社員だったのかは私にはわかりませんが(笑)、入社してからの勉強をおろそかにしているとやっぱり自分が困ってくるんです。コンサルタントを名乗ってる以上、『これはどういうこと?』と聞かれたら意地でも答えなきゃいけない。どういうエンジニアを目指したか? やっぱり麻雀 やり方を極めようと思っていました。今はだいぶ研究が進み、あまり聞かれなくなりましたが、私の入社当時は、『なかなか土のことは理解できない』と多くの技術者が口を揃えて言っていました。当時、20、30年も業界にいる先輩方が『わからない、わからない』と連発していた。これは相当に奥が深いぞと思い、とにかく少しでも土のことを知りたいと必死に勉強をしました」

野村社長に「土の理解」に繋がる大きなジャンル分けの話を聞いた。何度もインタビューを重ねているが、麻雀 やり方に関しては素人である筆者がなかなか大枠を掴めない箇所である。

「土に関する学問は3つあって、地形学と地質学と、それから昔の言葉で言う土質工学です。地形学というのは地形の世界、等高線などで描かれる地図の世界。どうしてこのような地形が出来上がったかというのを研究していく学問です。灌漑や河川の整備、城の建築など、そこには、人為的な歴史も加味される。そんな文系的な解釈もあり、『ブラタモリ』(NHKで放映しているテレビ番組)的な話というのは、分かりやすくおもしろいんですね。それに対して地質学というのは、いま表面に見えている地形の内部を解き明かす学問です。たとえば、火山活動が起きて隆起して、岩盤が冷えてこういう形になって、それが長い年月で風化して、そして現在はこうなっているという地盤そのものの状況を解き明かしていくのが地質学です。そして、土質工学は、麻雀 やり方挙動や状態を数値化して、設計や施工の計算にも使えるようにする分野です。大雑把な解釈ですが、この3つになると思います」

文系的な解釈が加味された地学的見地はおもしろい。この場所には地形を活かしたこんな物語があり、為政者によるこんな歴史が麻雀 やり方。某テレビ番組然り、そんな視点で街を眺めることは、私たちに新たな楽しみを教えてくれた。ただ、インフラの建設に役立つためには、それだけでは不十分。さらなる回り道が必要なのだ。

「最終的にものを作ろうとしたら、数値的な『工学』に落とし込まないといけない。麻雀 やり方なか、土のなか、岩盤のなかを徹底的に解明する。ボーリングでピンポイントのデータは取るけれど、道路や橋は長くて、解析や設計に必要な情報は莫大な量になる。時間やコストを考えるとある程度の情報で妥協せざるを得ない。その間を埋めるのが、地質学の知識です。数字のピックアップは機器を使えばある程度は簡易的にできるけれど、そこから意味のある診断を下すのは、地質学を学んでいないとできない。ここにあるデータと次のデータがどのように繋がるのか。何千、何万年もの時間をかけて目前に現れた麻雀 やり方生成過程を識り、衛星画像などを駆使して上から見た地形なども参考にしながら、地質学的な想像を働かせて、設計に至るまでの『絵づくり』を行うことが何よりも重要なのです」

生成AIの発展が話題だ。これからの未来には「簡素化」が欠かせないのではないか。状況に合わせた複雑な工程ではなく、AIを駆使し、省力化、環境への少負荷を目指していくことが重要なのではないか。さまざまな複雑なものを、手間と時間を掛けずに実現麻雀 やり方未来。そんな未来に対してどのように考えたらいいのか、筆者は私見をぶつけてみた。

「そうですね。おっしゃることはわかります。今までもかなり簡素化はされてきてはいます。ですが、麻雀 やり方場合、やはり未知なものがどうしても出てきてしまう。たとえば、いま、北海道新幹線の工事が止まっていますが、あれは結局想定していなかった地盤にぶち当たってしまった。それによって、当時の開通の目標が修正を余儀なくされている。それから外環道調布のトンネルも、地盤沈下など、いろいろな問題になりましたけど、あれもかつてあれだけの深さであの辺の地盤を掘ったことがなかったから。やっぱり地盤というのは『同じパターンだから、もう少し簡素化していいよね』みたいなかたちには、なかなかなっていかないんですよね」

すると、将来的にはもっと複雑なものに対応できるような、頭脳だったり、経験値だったり、応用力だったり、そういうことが必要になるということ麻雀 やり方か? でも、そうなったときに、人間は、あるいは労働者は耐えられますか?

「そこが大きな問題麻雀 やり方。人口減少の局面に入ってきて、今後しばらくは人手不足に悩まされるだろうなと思っています。そのなかで問題になるのは技術力の維持麻雀 やり方。技術をアーカイブ化して、それをいかに伝承していくか。それが大きな課題麻雀 やり方。何か困った時に先人の知識や経験から解決策を予測できるような、そんな仕組みが作れないかと考えています。情報の集積や羅列はAIでできる。でも、そこで終わりではなく、たしかな裏付けのある解決策へとつなげていく必要がある。クライアントはすべての工程において回答を求めてきます。その全部の要求に対して総合的なコンサルティングができる。これが目指すべき方向麻雀 やり方。ただそれは、チームとして、それぞれのパーツごとの協力体制でもかまわない。全工程をしっかりとクライアントと伴走していけるような体制づくりを目指しています。そのためには、やはり現場での経験も大事麻雀 やり方けど、日々の継続的な勉強が必要麻雀 やり方ね」

そのような優秀な技術者を育てていくためのバックアップ体制は万全麻雀 やり方か?

「勉強時間を用意麻雀 やり方のはいくらでもできますが、実務と両立しながらなので、なかなかバランスが難しい。初歩的なものであれば、土木関係の用語の勉強会がありますし、それからもう少し応用的なものとして『ジオカンファレンス』というものがあります。実際に現場で起きてる問題をテーマとして取り上げて、経験豊富な技術者などを交え、ケーススタディに沿った討論会を定期的に行っています」

野村は技術者として多くの時間、「洋上風力」開発に携わった。洋上風力設備建設のための海底麻雀 やり方調査である。代替エネルギーとしておおいに期待されている洋上風力に未来はあるのか。トップからの見地を訊く。

「ヨーロッパではかなり進歩し、基幹電力の3割ぐらいになっています。脱炭素という観点にいちばん適しているのはやはり洋上風力だと思います。日本は2030年に向けて野心的な目標を公表しましたが、当初政府が描いた青写真にはちょっと遅れ気味です。我々の観点からすると、これも未知の麻雀 やり方との闘いなんです。日本は資源が乏しいので、海洋資源開発を積極的にやってこなかったので、日本沿岸の麻雀 やり方調査や開発の経験がほとんどない。ですから、何があるのか分からないという状態で、ほんとうに未知なんです。結果的に私たちが開発の第一陣を担ってきたわけですが、北九州、秋田、石狩湾、銚子など、いま続々と開発されている状態です。これからの若い優秀な技術者によって第二陣、第三陣と続き、20年後、30年後には、基幹電力の3割という目標はじゅうぶんに期待できると思っています」

今後、どんな麻雀 やり方にしていきたいですか?

「若い世代がいままででは考えられないような違った考えを持っていると言われることがあります。ですが、見た目や最初の考え方はバラバラでいいんです。バラバラな特徴や才能を持ったうえで、この麻雀 やり方でワクワクするような体験をいっぱいして、世界に通用するようなエンジニアになってもらいたい。デスクワークにしろ、現場にしろ、人付き合いにしろ、いずれにしても1日の8時間*は仕事をしているわけです。いつでもワクワク楽しい仕事ができる、そんな麻雀 やり方に本気でしていきたいなと思っています」

(敬称略)

* 勤務時間。うち1時間は休憩時間


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